長期間乗員を船内にとどめて苦しめたと外国からの非難は受けたものの、乗員乗客3806名、COVID-19患者712名を短期間に下船させ、すみやかに病院に入院、治療を受けさせることができたことは我々に大きな教訓を残してくれた。
来るべき国内におけるコロナの大流行に備えるべく、国、県、医師会は危機感を共有して、ともに立ち向かうこととなったのである。
Ⅲ 神奈川県ではコロナへの対応は“災害時医療”として始まった
災害時医療とは(DMAT、JMATの仕組み)
神奈川県ではダイヤモンド・プリンセス号への対応として災害時医療対応とすることを決断した。災害時医療とは阪神・淡路大震災を教訓として整備されてきたもので、広域災害発生時に緊急医療支援を行うためのシステムである。東日本大震災を経てその制度はさらに改良されたものとなってきている。
災害時医療体制は複雑で一言で説明することはできないが、この災害時医療の考え方が、特に神奈川におけるコロナ対応の重要な要素となっているため、この項では今回の活動の中心となったDMAT、JMATについて説明しておきたい。
広域災害発生に備えて、各都道府県は災害拠点病院を指定している。災害拠点病院は災害発生時の患者受け入れの体制を整えるとともにDMATを組織している。DMATはスタッフが救急車に準じた装備を有する車両に乗って、その地域の災害発生にはその初期から院外で活動し、医療支援にあたる。
さらにDMATには他の地域に起きた大規模災害に際しても、その災害初期から都道府県からの要請に対応して、発災直後から派遣されることになっている。そのため、いつどこで起こるかわからない災害ではあるが、災害が起これば要請に応じて直ちに出動できる準備を整えている。
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