このとき、私は決断するのです。

自分の意思と責任で、抗がん剤の服用を止めよう……と。

総合病院を訪問して担当医師に、

「抗がん剤の服用を止めます」

と告げると、やはり反対されました。担当医師は、

「標準治療では、10クール服用するマニュアルになっています」

と言われます。私は、

「このまま服用すれば、がん細胞よりも正常細胞が崩れてしまう。私の意思と責任で止めます」

と強い口調で伝えて、抗がん剤の服用を中止しました。

抗がん剤の服用を中止して1年ぐらいで、ガスと下痢、貧血、味覚障害を除いた後遺症と副作用での症状は解消しました。

しかし、ガスと下痢、貧血、味覚障害では、まだまだ長期間苦しみます。

再入院

スキルス胃がん発症での開腹手術から4ヵ月が経過したころ、夜中にまた突然お腹が痛みます。どうして昼ではなく、夜に発症するのでしょうかね。

胃壁が破れたときの激痛ほどではありませんが、かなり痛みます。

23時ごろでしたが、勝手知った総合病院ですから、救急車は呼ばず、すぐに電話して、女房の運転で向かいました。

総合病院では、私のカルテがありますから用意して待っておられました。

すぐに移動式のCT機器で、画像を撮られます。腸閉塞は、開腹手術の後遺症ではガスと同じくらい頻繫に発症しますので、だいたい予想されていたようです。すぐに手術ができる医師が呼ばれます。

検査の結果は、【腸捻転】を発症しており、医師は、

「腸がねじれているので、腸の血管が圧迫され腸が壊死(えし)するので緊急手術です」と言われます。

私の場合は、スキルス胃がん発症での緊急手術で、内臓を身体の外に出して洗浄されていますので、腸が元の状態に戻ろうとグルグルと動いたのでしょう。ここで不思議な出来事が起きます。緊急手術と言われた瞬間、痛みが治まったのです。

夢のような出来事です。ねじれていた腸が元に戻ったのです。

私が医師に、「治りました」と告げると、医師と看護師の方は呆れていました。

人間の身体は不思議ですね。意識と肉体は、密接につながっているのでしょうか……。若いころは気にもしていませんでしたが、年齢を重ねると身体が老化して、肉体が重荷になります。意識は、肉体から解放されないのでしょうかね。

そんな空想をしても、腸は壊死寸前ですから即入院です。また、絶食で水も飲めません。この入院中では痛みは少なかったのですが、なんと入院期間中のほとんどが水も飲めない絶食状態でした。

次回更新は4月1日(水)、14時の予定です。

 

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