【前回記事を読む】年間34万匹以上の犬・猫が殺処分されていた。保護団体が里親を募集しても、写真が「可愛くない」だけで選ばれない…
第2章 「J」との暮らし
アニマルチャリティコンサート
小雪を迎えてからというもの、いくつかの保護団体のサポートメンバーにもなり、ボーダーコリー以外の犬種の保護団体にも興味が広がっていった。
わかったことは、多くの保護団体はボランティアであり、支援者からの寄付頼みであること。保健所などからレスキューしてくる犬や猫たちには、病気を抱えているコも多く、多額の医療費がかかることだった。
そして、預かりボランティアさんには労力のみならず金銭的な負担も大きく、預かりボランティアさんを集めるのも至難の業だということだった。つまり、もっと資金があれば救える命も増えるのだ。
私は「J」からもらった幸せを「J」だけではなく、他の幸せでない犬や猫たちに恩返し出来たらと思い始めていた。
なぜだかわからないけれど、「J」がそれを望んでいるように思えた。
もっと言えば、「J」は、それを私にさせたくて我が家にやってきたようにも感じていた。
私が考えたことは、「ペットも飼っていないし、保護団体の活動など知らないような人たち」、つまり、レスキュー活動から一番遠いところにいる人たちにPRをして、そういう人たちから支援を集められないかということだった。
なぜなら、ペットを飼っていたり、保護団体の活動を既に知っており興味があったりする人たちは、直接保護団体へ寄付したり、支援したりするはずだから。
私の周りにいる、ペットを飼っていない、クラシック愛好家の友人たちに協力してもらい「チャリティコンサート」を企画してみようと考えた。
実は私は音楽大学を出ている。
あまりの才能のなさに嫌気がさし、卒業と同時に音楽の世界から遠ざかっていた。