プロローグ

これは、僕が母さんから聞いた話です。

多分、信じてもらえないだろうから「おとぎ話」だと思ってもらっても構わない。

僕が物心ついてから、かれこれもう6年以上、度々聞かされてきたことだから忘れないうちに伝えておきたかったんだ。

母さんが嘘を言うような人間じゃないってことは僕が保証する。

実は、僕と母さんは血は繋がっていないんだ。

でも、そんなことは関係ない。

それより何より、これから話す不思議な出来事をきっかけに、母さんは途轍もないことを発見したみたいだ。

それは、「人間にはすべての望みを叶える力がある!」ってこと。ただし、それには条件があるらしい。

一言で言えば、それは

「宇宙と繋がれるかどうか」

つまり「宇宙の力」を100パーセント信じられるかどうかってことだ。

僕も呆れるくらい、母さんはそういう「目に見えない宇宙のパワー」の存在を信じている。

最初に言っておくけど、母さんはスピリチュアルな能力があるわけでもない、普通の人間だ。

ただ、行動力だけは人一倍あるかもしれない。

「思い立ったが吉日」っていう言葉があるけど、母さんの場合、何かを思いついたら「すぐ、その日に行動を起こさないと気持ち悪い!」って、よく言ってる。

多くの人間は、この地球上では説明のつかない不思議な出来事に遭遇すると「そんなこと、あるわけない!」って、最初から疑ってかかる。

でも、母さんは、

「うん、きっと、ある!」って、宇宙の叡智を信じているわけだ。

UFOだって、タイムマシーンだって、「絶対にある!」って、信じているからね。

でも、母さんだって昔からそうじゃなかったみたいなんだ。

母さんは「宇宙」って言葉をよく使うけれど、人によってそれは「天」だったり「神様」だったり「創造主」だったりするかもしれない。

宗教とかじゃないよ。

今は、世界中の最先端の科学者たちが、科学とスピリチュアルの隙間みたいな領域の研究をしているらしい。

つまり、宇宙の向こう側の「異次元」のことだ。

すごいことだよね!