【前回記事を読む】私そっちのけで、ある1人の男友達に異常に執着する彼氏…「それってライクなの? ラブなの?」と聞くと…

#2

ダブルデート当日。

四人で遊園地を一通り回り、私は西海とベンチに座っていた。

目の前にはジェットコースターのレール、それに乗るための行列に並ぶ東堂と南さんははるか遠く、今は肉眼で捕捉できない。

「ジェットコースター、乗らなくてよかったの?」

私が怖いからとジェットコースターを辞退したら、なら俺も、と西海がついてきた。ジュースも奢ってもらった。

傍目(はため)に見ればジェットコースターが苦手な彼女に付き合って休んでくれる優しい彼氏に見えるのだろう。

だが私も馬鹿ではない。西海が私を気遣って付き添ったわけではないことくらい察しがついている。

「? ……今、何か言ったか?」

気づけばイヤホンで何かを聞いていたらしい西海は、私が話しかけたのに反応して片耳を外してこっちを向いた。

「何聞いてんの?」

「一彦たちの会話」

「は?」

「一彦たちの会話」