【前回の記事を読む】実は4人に1人が同じ理由で辞めている? アンケートで全体の23%を占める「退会理由」は、先輩会員のある行動だった

5 E(Equity)の意味するところ

2 会員増強にヤル気のない会長たち

私は地区ガバナーのときの公式訪問で、いくつかのクラブの会長にこういった傾向が認められたことがあった。

それを注意すると、相手は核心を突かれたために不貞腐(ふてくさ)れた態度になったことを思い出す。

その後、当地区からは三つのクラブが消滅していった。すべては、この五つのいずれかに当てはまっていたクラブだった。

クラブの会員増強には、それを実行しなければならない適切な時期がある。

会員増強を放っておいて一〇年も経てばクラブの平均年齢は当然一〇歳上がる。ジイサン、バアサンばかりのクラブに入りたいと思う若者はいない。

若者にすればあえてそういうクラブを選ばなくても、近隣にもっと魅力的なクラブはたくさんある。まるで、ロータリークラブの「浦島太郎」物語だ。

クラブ会員が減り始めたとき、早期にそれに気づいて何らかの手当てをしなければならない。

動くべき人が動かず、他人任せにしていると知らぬ間に会員は減少する。

二五七〇地区には、とある名門クラブがあった。歴史も長く、最盛期は会員数も六〇~七〇人はいただろうか。しかし、気づいたら僅か三人までに減っていた。

今後どうするのかなと興味があったので、一〇年ほど前にメークに行ってみた。

やはり、会員は三人だった。一人は会長、一人は幹事、そして一人は会長エレクトだった。その三人が毎年度グルグル役割を変えて、クラブ運営をしていた。

私は聞いた。

「他のクラブと合併したらいかがですか? このままだといずれ消滅してしまいますよ」

彼らは言った。「会員増強をサボっていたらこうなった。自分たちの責任だ。三人のうち一人でも欠けたらクラブを終息するつもりだ。いまさら泣き言は言いたくない」

そのクラブは、昨年度末に解散したとの連絡がRIから届いた。

誰かが死んだんだろうなと思った。