まえがき
前著(『ロータリークラブに入ろう!』 幻冬舎ルネッサンス新書 二〇二一年六月)を発刊してから約五年が経ちました。
その間、望外にもたくさんの読者の皆さまに恵まれて、いまでは第一一刷を数えるまでになりました。皆さまには、感謝の言葉しかありません。
本当にありがとうございました。
数えてみますと、これまでの発行部数は約二万部、日本のロータリアンの約四分の一に相当する数が発行されました。つまりは、ロータリアンの四人に一人は前著をお読みくださっているということになります。
皆さまからの温かいご支援にただただ感激する次第です。前著の内容は、私がロータリーに入ったときから(一九九八年四月)、地区のガバナーになってその任期が満了になったときまで(二〇一八年六月)の実体験をもとに、ロータリーの魅力やその活動内容などを書いたものでした。
また、その想定していた読者にはタイトル(『ロータリークラブに入ろう!』)の通り、「これからロータリーに入ろうか考えている人」もしくは「ロータリーに入って間もない人」に向けてロータリーのイロハを伝えようとした、いわばロータリーについての「入門編」(Introduction)のつもりでしたが、どうやら愛読してくださった方々のなかには、ロータリーのことをよくご存知の人もたくさんおられたようです。それも大変嬉しい話です。
今回の本書は、私が地区ガバナーを経験したあとの約七年間の経験をベースにして、もう少し内容の濃いお話にしたいと思って書いたものです。いわばロータリーについての「中級編」(Intermediate)を目指しています。
その内容には、前著の発刊から爆発的に増えた全国各地におけるロータリー講演の中味を満載しました。講演のなかで、皆さまにウケた話、ウケなかった話を分別して、ウケた話だけを中心にまとめてみました。
私の講演を一度でも聞いてくださった方は、きっと「あの時の話だな」と思い出されることでしょう。もう一度講演を聞かなくても、本書を読めばあの時の話を思い出せるという仕組みを取り入れています。
次にいつ、皆さまのところに講演に行けるのかは分かりません。それを待っているよりも、本書を購入して読んでいただければ、あの時の話を思い出して、再度ウケていただけるという組み立てなのです。
もう、本書を買うしかありません。本書を手にした皆さまの嬉しそうなお顔が目に浮かぶようです。
しかし本書が、私の子供の頃からの修繕不能の性分であります「才能ガナイ」「勉強シナイ」「頑張ラナイ」の「三ナイ」が祟り、皆さまのご期待に沿える内容であるかについては、トンと自信がありません。できることならば、皆さまに是非ご一読いただき「ここが違うぞ」というご叱正をいただいて、今後の成長につなげてまいりたいと考えております。
本書を手にしてくださり、誠にありがとうございます。
私は皆さまが大好きです。
田中 久夫