卒業時AdvancedOSCEの自主的、自律的実施
OSCEの充実により、国家試験そのものを地域医療充実の観点から見直すべきである。国家試験の理念は、知識、技能と態度に対する評価をおこなうことになっているが、現実には、知識のみの試験が行われていた。
知識とは、医学、医療にわたる広く深い知識を指し、技能とは、医師としての初歩的実践的医療技術一般の能力をさす。また、態度とは医師としての人格、態度、習慣を指す。我々は卒業前医学生の技能、態度に対する試験方法を導入しこれにより学生の地域医療・臨床実習に対する意識改革を図ることを可能とした。
6年間の教育の内、6年次は国家試験に向けての自習期間化しており、実際には臨床実習は、 5年次で修了する。さらに国家試験は筆記試験のみしか行わないということが現状であった。この状況が続いたため、北米と比較すると卒業時臨床能力は明らかに極めて遅れていたが、その不十分さは改善されてこなかった。こういった現状を打開するには、卒業時AdvancedOSCEを大学が自主的、自律的に実施し、社会さらに国民に対し学生の能力保障を行うことが必要である。
