【前回の記事を読む】80年代の小学生アンケートに驚愕!…「好きな遊び」第3位に入ったのは「弱いものいじめ」だった。

第1章 教育現場の諸問題

不登校が増える原因とは?

私は、不登校が増えてきた原因は、日本の政治が教育を軽視し、一人ひとりの児童生徒を丁寧に扱い大事に育てようとしてこなかったことにあると思っています。

40人ギリギリの大人数を一人の教師に預けて、40年間もそのままにして、時代に適合した教育投資を怠ってきた政治の責任だと思います。

教師が担任する児童生徒一人ひとりへの個別のかかわりが丁寧にできる体制を徐々にでも整えていたなら、不登校もいじめも減らすことができたはずです。

さて、全国で不登校の子どもはどれくらいいるか、ご存じですか?

文部科学省調査によると、全国の不登校の子どもは約24万5000人にもおよんでいます(欠席が年間30日に満たない不登校傾向の児童生徒はさらに30万人います)。

不登校の原因については、教師との関係や家庭的要因、無気力や勉強嫌いなどケースバイケースですが、私自身の体験や見聞からは、1学級30人以上の多人数学級で不登校が起こりやすくなる傾向が顕著でした。

児童生徒数が少なく、教師が一人ひとりに丁寧にかかわることができる20人前後の学級では、不登校は発生しにくいのです。

1クラス50〜60人が当たり前だった団塊の世代の頃の教育を引き継ぐように、学校では、子どもたちも大量生産的に1クラス40人ギリギリで運営されてきました。

それが、令和2年まで40年間も続いたのです。欧米など先進国では、20人学級が当たり前になっています。

日本の教育は、教師にできるだけ多くの児童生徒を預け、効率優先・教育軽視で行われてきました。団塊の世代以降の少子化傾向にきめ細かく対応してこなかった政治・行政の不作為といっても過言ではないのです。