「三邪神を退治し、三種の神器を取り戻すのじゃ。

三邪神は聖域と俗世の境界である鳥居に現れる性質を持っておるゆえ、各地に鳥居を建てるとよいじゃろう。

同時に、人々が神仏に寄り添うように導くことで、邪なるものを浄化することができる」

「そのためには、どのような手段がありますか」桓武天皇が身を乗り出す。

「残念ながら、人の手だけで行うことは不可能じゃ。

そなたたち人間が、我らと力を合わせ、我らの導きに沿って邪なるものを浄化していかなくてはならない。

万人の心に根深く巣食った邪を浄化するのは、たやすくはない。この時代だけで実現できるものでもないのじゃ。

我々神々の遺伝子を濃く受け継ぐ平家の者たちが代々その任に当たり、千二百年という長い歳月をかけて邪なるものを浄化していく必要がある」

「千二百年……」桓武天皇が唖然としてつぶやいた。

「肉体が滅びても魂は滅びぬ。

そなたら三人の魂がふたたび集うのは、千二百年後になるであろう。そのときこそ、この国が大きく変革する時期になる。

この国を光の道へと導く方策を立て、今から実行してゆく必要があるのじゃ。

我らが今、この国が正しき方向へ向かう道標を打ち立てておけば、この先、必ずや光の民の使命を受けた者たちが現れ、彼らの働きによって邪なるものは封じられ、この世から消え去るであろう」

話を終えた帝釈天は立ち上がった。