さっきから尋問(じんもん)のような会話が続いているが、お姉さんは会いに来てくれる彼の気持ちにこたえようという気になってきた。

「高山駅前に着く時刻がわかったら教えてね。迎えに行くから……」

「それじゃ、デートはオッケーってことですね!」

「うん。楽しみにしてるわ」

「はい。では、おやすみなさい」

「おやすみなさい」

通話を終えて、お姉さんはスマホを握ったままベッドに横たわった。

「楽しみにしてるわ」……なんて言ってしまったけど、時間が経つにつれてなんだか恥ずかしくなってきた。正直な気持ちだけど、彼はどう思ったのだろう……。

高校生の恋愛みたいに、お姉さんは当日の服はどれにしようかと思い始めている。

美容室の予約もしようかと考えた。でも、お見合いをするわけじゃないと気づいて冷静になる。

今は余計なことは考えないで、彼が運命の人になるのか……それだけを意識して行動しようと決めた。