【前回記事を読む】大切な友人の彼氏と合う日、待ち合わせ場所に向かうとそこにいた男性の顔に見覚えが。——浮かび上がる"重大な疑惑"とは

これまでのあらすじ

北海道旅行が終わった翌日、渚たちのダブルデートが行われた。

待ち合わせ場所である松本城の堀端(ほりばた)に現れたのは、なんと見た目がソックリなふたりの男性。男性同士が名前を言いながら声をかける様子を見て、双子の兄弟であると判明した。

お姉さんの彼が津田俊彦(つだとしひこ)……弟からは「トシ」と呼ばれている。

イケちゃんの彼が松原真彦(まつばらまさひこ)……兄からは「マサ」と呼ばれている。

双子なのに苗字が違うのは両親が離婚しているからであり、俊彦は父と、真彦は母と暮らしている。俊彦は父が経営するスポーツジムを手伝い、真彦は高校の教員をしている。

見た目がそっくりな双子の話を聞いて、疑惑が晴れたその瞬間、渚たちが抱えていた疑惑やモヤモヤが一気に解決した。

その後、2組の不思議なカップルは順調に交際を続け、渚たちの彼からのプロポーズが成立して、それぞれのカップルが渚たちの親に挨拶(あいさつ)をした。

結婚の承諾(しょうだく)が得られると、合同で結婚式をしたいという気持ちになった。親たちと顔合わせの時、渚たちの要望は受け入れてもらえたものの、結婚式をする場所が決まらなかった。親たちとの話し合いはうまくいかず、後日改めて話し合うということで解散した。

お姉さんは納得がいかないらしく、奇抜な行動を始めようとしていた。それは、自分たちだけで結婚式を挙げるということ。

初めての四国旅行で偶然に再会した、潮岬灯台の係員に立会人になってもらい、潮岬灯台の敷地で略式の結婚式をしようと考えたのである。お姉さんは自分たちの原点でもある潮岬灯台で、イケちゃんや双子の兄弟と、思い出がつくりたかったみたいだ。

さまざまな制約があり、潮岬灯台の敷地や近くの神社での結婚式は叶わなかった。しかし、立会人を引き受けてくれた山本さんの親戚のお庭で、無事に結婚式をすることができた。

そのような経緯(けいい)をたどって、渚たちは、ホテルの一室で打ち上げをしている。両親や親戚や招待客を招(まね)いての結婚式については、保留状態であり何も進展していない。

それどころか、四人だけでフライング気味の結婚式を挙げたことが、騒動の始まりとなったのだ。