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潮岬灯台付近での結婚式をした数日後、イケちゃんとお姉さんが電話で話している。
「そういえば、アレってどうだったの?」
イケちゃんが、お姉さんに問いかけた。
「いきなり何よ。アレって……もしかして、アレのこと?」
「そうよ。高松港からのフェリーで話していたことよ」
「ああ、アレならもう心配ないわ。私の違勘(かんちが)いでした」
ふたりが話しているアレとは、お姉さんの妊娠疑惑のことである。お姉さんは平然とした口調でこたえたが、イケちゃんはちょっと気になっていた。
「本当に大丈夫なの?」
「えっ、私が落ち込んでいるとでも……」
「だって、おめでたいことだったかもしれないでしょ」
「もしも本当だったら……タイミングとしては、微妙(びみょう)だったよね」
お姉さんとしては、もしも「授(さず)かり婚」みたいになっていたら、両親がどんな反応をするのか不安だったのだ。
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