サイモンには風邪だと告げて、本日チェックアウト午後3時に間に合うように荷物整理をし、そして静養先のホテルを探しなんとか予約までこぎ着けた。ゆとりのないときの予約でとにかく宿泊費が高くない、朝食付き、ストックホルム中央駅に行くのに便利なホテルを探した。
書籍をビルギットに届けるためにストックホルムから4時間ほどの列車でヨーテボリのピレーさん家が次の訪問先だったが、それはキャンセルし静養することにした。サナさんがビルギットと再会する段取りまで打ち合わせしてくれたのに、ヨーテボリに行けなくなった。
ビルギットにFacenoteのメッセージで、高熱を発し再会できなくなったことを知らせた。
ビルギットから「会えないのは残念だけどあなたの書籍を読みたい。ストックホルムで娘が働いている。あなたのホテルに取りに行かせるからホテルの名前教えてください」というメッセージが来た。
今回の旅の目標の一つ、書籍をビルギットに再会しお渡しすることは実現できないけれど、その娘さんを通じてお渡しできる。何よりビルギットの熱い思いを知ってうれしかった。
ストックホルムのホテルへ向かう。運転手がホテルの近くで降ろそうとしたが、歩くのもつらい。こちらもマップでチェックしていたのでもっと近くに行ってと促す。確かに細く入りにくい道だが行けないことはない。なんとかホテル名「Old Town Sweet Hotel」の刻まれている建物、家の前に止めてくれた。
しかしそこから、体の不安とともに、このホテルにチェックインできるのかという不安に襲われた。普通、ホテルにはカウンターがあってそこで名前を告げて鍵をもらって入室! これが顕治の頭にあるホテルチェックインだ。違う! ガッシリとした玄関ドアを開けようとしても、ビクともしない。
横にインターホンがあり、ボタンを押して通話を試みる。大きな声で名前を呼ぶと、玄関の鍵が解除されたようだ。入室できたが、小さなエレベーターの入り口で人気がない。とにかくエレベーターに乗ると2階が受付らしい。小さい窓口でやっと人に会えた。
しかしこちらが挨拶しても応えもせず、怖い顔でにらみつけるように見る。顕治は「おいおいこちらはお客さんなんだけど」とつぶやいた。体調が非常によくないので早くしてほしい。スタッフはパソコンをにらみながら手続きをしているようだ。断られなかったからちゃんと予約はされていた。
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