【前回の記事を読む】「つまり、大いに尖っていくべきなのである。」…キャリア形成に今、求められる戦略とは?

第1章 キャリアと独創

②四次元的思考

人生、仕事をしたり、さまざま事柄に忙殺されていたりすると、現在、自分は何をしているのか、何処に向かおうとしているのかと戸惑うことがあります。

更には、今このことには意味のあることなのかとも思い悩んでしまうことがあるでしょう。その時、自分自身の考えを整理し、行動の意味を確認する必要があります。

エマニュエル・カントは、統合的な見方で真理を見ていこうとする思考を提唱しました。その意味において、ここに四次元的に世界を見ていく方法を提唱します。

真っすぐな基盤的一次元的発想に加え、面的に幅広く展開する二次元発想、奥深さを追求した三次元発想、更に時間要素を加えた四次元的思考、つまり法則性をもった手法により、自身を過たない方向に導いてください。きっと有益な解決方法を見出すことができるでしょう。

私たちのいかなる認識も経験に先立つことはなく、すべての認識は経験とともに始まる。だが、認識のすべてが経験から始まるとしても、いっさいの認識が経験から生ずるわけではないのである。

カント『純粋理性批判』「序論」より4

「独創」攻略のための四次元機能

「こうすべきだ」と思って行ったことが数年後思い返してみると、「こういった方法があったのでは」とか「少し間違っていた」と反芻することがないだろうか。人生は「選択」の連続であるにしても、道を選ぶことは困難を伴う。

単純な一直線的な手法だけでは、複雑化した現代を乗り切ることは不可能である。経験不足もあり、知識不足もある。

戦略、知見、これらを縦横に使っていくことが大切であり、単発的ではなく、時間軸を見ながら優位性を判断し、重層的に用いていくことが必要なのである。

このため必要なものを取捨選択できるため四次元的に機能の特質を列記しました。

これが本書の大きな特徴である。

1.機能・能力を直線的に伸長していくための一次元的手法

これは基盤的な機能ともいえます

2.伸ばした能力に連携、複合化など平面的な拡大をする二次元的手法

これは機能の面的拡大を図ったものである

3.更に構造開発、融合などにより立体的重層化を行う三次元的手法

これは融合・深化・熟成を行った機能である

4.時間性、文化性、生活的概念を取入れた四次元的手法

これは時間的な効果、生活、文化的な要素を取り入れたものである

言葉を代えていえば生命的・人間的視点の方式である

独創は決して一つの手法だけでは目的を完遂できない。決してたくさんの機能を用いることは必要ないのだが、必要な機能を選べるよう可能な限り多くの機能を羅列してある。これらを活用し複合的に利用することが重要である。

企業においても個人にとっても原則的に手法は同じといってよい。

事例を紹介しながら記述していく。