研究者によれば、CMは、私たちの“原始的な欲求”に直接作用しているようで、その影響を理性で排除しようとするのはむずかしいと考えられるそうです。
私たちは、CMを見たことは認識していても、CMが決断に影響を与えていることに気づかない場合があります。CMは、意思の決定に潜在的に影響を与える可能性があるのです。
ニュートン編集部編著
このように、さまざまな場面において、繰り返し目からの情報、耳からの情報を受け取ることにより、私たちの脳は知らず知らずのうちに無意識に、それが当たり前だと認識し、そうあるべきだとインプットされているのです。この脳のはたらきによる思い込みにより、自分と理想の姿を比較し、理想の姿になれない自分を不幸に感じてしまい、落胆します。
ところで、この「美」の基準はいったい誰が決めたのでしょうか。
テレビや雑誌などのマスコミが、自らの企業利益のために「美のイメージ」をつくり上げていると言えなくもないでしょう。これを鵜呑みにしてしまい、自分と比較して、「自分はダメだ!」と思ってはいけないのです。
平安時代の美人の条件を知っていますか。「小顔」ではありません。「顔が大きい」人が美人といわれていました。なぜならば、顔が大きいと薄暗い部屋の中では白粉が目立つからです。顔の小さい女性はモテませんでした。
美の基準は決して永遠のものではなく、時代によって移り変わります。だから、若い人にはこんなことに左右されることなく、堂々と自信をもって生きてほしいものです。
1 『イラスト授業シリーズ ひと目でわかる 脳のしくみとはたらき図鑑』(黒木俊秀/神野尚三 日本語版監修、小野良平訳、創元社、2022)
2 『すべての思考と行動を決める 脳』(ニュートン編集部編著、ニュートンプレス、2022)
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