[②暗黙知]マイケル・ポランニー(1891~1976年)
『暗黙知の次元』マイケル・ポランニー著 より引用と編集
■ハンガリー出身の化学者、科学哲学者。前述カール・ポランニーとは兄弟。資本主義の歪みが明らかになった世界大戦の時代、ポランニーはソビエト・イデオロギーに魅かれるが、あまりにも機械論的な人間観に失望し、新たな人間知を探索する。
■「私たちは言葉にできることより多くのことを知ることができる」――ポランニーはメルロ=ポンティとも交流があり、身体を通じて外界を認識するという経路について、また、言葉や視聴覚を越えた知覚に着目した点が通底している。
■「あけすけな明瞭性は、複雑な事物の認識を台無しにしかねない」「個々の諸要素をきちんと認識すれば、事物全体の本当の姿を捉えることができる、と信じ込むのは間違っている」
■「世に謳われた近代科学の目的は、私的なものを完全に排し、客観的な認識を得ることである」「もしも暗黙知的思考が知全体の中でも不可欠の構成要素であるとするなら、個人的な知識要素をすべて駆除しようという近代科学の理想は、結局のところ、すべての知識の破壊を目指すことになるだろう」
*現在、熟練の技術を「見える化」して共有をはかり、生産の質と効率を上げる組織活動が盛んだが、おおもとの「匠技」を、目利きや勘どころ、歴史的な知も含めて100%再現できているとは限らない。ただ、多くのひとが、たとえば75%まで再現できるなら、生産活動は向上するのだろう。
*一方で、組織が優れた暗黙知を生み出す活動は充分だろうか。そこがなければ、組織活動は、過去の暗黙知を標準化した75点のモノサービスを、効率よく量産するだけの質にとどまる。
*次代の暗黙知を創造するクオリティ・マスターが、大企業から消滅を強いられていないだろうか? または、暗黙知領域を中小事業者に依存して、自社の効率化を図っているところはないだろうか?
次回更新は3月4日(水)、11時の予定です。
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