【前回の記事を読む】不動産会社を選ぶポイントは、「○○ネットワーク力」の有無! 相続不動産の適切な売却額を知るためにできること
第一章 相続不動産売却5つのポイント
不動産コンサルタント 佐藤良久
ポイント3 信頼できる担当者に依頼し、幅広く買主を探すこと
大手・中小・コンサルタント、お願いするならどこが良い?
次に、知識と経験が豊富でコミュニケーション能力の高いコンサルタントに依頼して成功したケースを見てみましょう。
事例2 相続した不動産を最高の条件で売却できたBさん
3か月前に亡くなった父親の相続手続きを、長男として責任をもって行っているBさんには、下に2人の弟がいます。昔から仲良く、お互い結婚しても年に数回は家族で会い、良い関係性を保っていました。
今回亡くなられたBさんのお父さんですが、自宅と隣地に駐車場を所有していました。自宅は住んでいる母親に相続してもらうことになったのですが、駐車場は月極駐車場として長らく運用していたものの、最近は空きも多く、家族会議の結果、このタイミングで売却することに決めたのでした。
さて、売却を決めたものの、不動産の売却を経験したことがないBさん。どのように売却すれば良いかわからず、インターネットでいろいろと調べてみました。
そうして得た情報を基に、まずは大手不動産会社の店舗を訪問。一方で、自宅近くにある、昔から営んでいる不動産会社にも声をかけました。インターネット査定も活用してみました。いろいろと積極的に相談したり調べたりしてみたものの、売れる金額はそれぞれバラバラで、ベストな売り方もよくわかりません。途方にくれていたなか、依頼していた相続専門の税理士の紹介で私が面談することになりました。
まず私は、査定報告書を作成し、対象不動産の概要、周辺環境、不動産法令確認、周辺の公的不動産価格の調査を行い、Bさんに対象不動産の概要を知っていただきました。そのうえで、入札形式の売却活動を提案させていただきました。
入札とは、条件と期日を定め、購入希望者に買い付け希望条件を入れてもらい、その中から一番条件が良いものを、売主様に選んでいただく売却方法をいいます。入札であれば、情報は多く市場に知ってもらったほうが良いため、あらゆる情報を駆使して幅広く売却情報を流布(るふ)しました。
30社以上に検討していただくこととなり、その結果、7社から購入希望が入り、Bさんは透明性があるなかで、とても良い条件を提示してくださった買主様と契約をすることができました。これにはご家族も大いに喜び、余剰のお金で家族旅行に行かれたのでした。