【前回記事を読む】「お子さんがビニール袋被って遊んでましたよ?」スーパーでふざける子供を注意した。離れたところにいた母親に話しかけると…

第1部 学び働く

四 愛国心

言語はアイデンティティー(自己要素)であり、文化でもあります。

「自分は何者か、何人か」というアイデンティティーを作り出すのは言語です。

母国語の章では母国語教育よりも外国語の習得を重んじる危険性について話します。

日本人が日本語を疎かにするのは愛国心の芽を摘む事です。日本が武断政治を行ったアジア諸国に於いて、日本語を話す年輩者は沢山います。

日本は侵略した国々に於いて、彼らの母国語ではなく日本語による教育をしました。そしてそれは『最後の授業』の様に彼らの愛国心と文化を摘み取る為の強硬手段であったと思います。

武断政治を行わなかった台湾に於いては親日派が多く、自ら好んで日本語を勉強する若者も沢山います。

外国語の習得において平和な時と占領下で逆転現象が起きるのは興味深い現象だと思います。占領下では支配者の言語を覚える事に抵抗して、平和な時代になると憧れから外国語を習得する人が増えるからです。

「日本は(略)政府が口を出し、国民はただ政府にそそのかされた方向に突き進むだけでした。国民は(略)居候に成り下がり、国を仮の宿のように思っていました。だから国に親しみの気持ちを持つこともありませんし……」

(河野英太郎『福澤諭吉 現代語訳 学問のすすめ』SBクリエイティブより引用)

維新時は文明開化によって、戦後はGHQの占領政策によって、日本人を否定する様に刷り込みをされてきました。だから愛国心を持つのは右翼だけと思う人もいるかもしれません。

白人中心主義の章でアジア人は欧米人に劣等感を持っていないかという問いかけをしています。

個人的な経験ですが、自国の歴史や文化を知らないのは良くないと思ったから全国通訳案内士の資格を取得しようと思いました。日本人の先祖が自然と共生してきた事はその文化から分かります。