これにより共用試験を卒後の国試の一部とし、これにより国家試験軽減化を図ることが可能となる。

大学5年〜6年次の教育:実践的臨床医学への導入期

5年〜6年次の教育は、モデル・コア・カリキュラムの内、臨床実習、さらには実践的臨床医学への導入期である。その理念と目的は、実践的臨床実習の導入であり、プライマリ・ケア教育の重要性の認識とその十分なる教育である。

現在、診療参加型臨床実習が行われているが、その実際の運営に関しては多くの問題点があり、不十分といわざるを得ない。これを充実化するために、診療科を超えた臓器別/基幹科目別臨床実習を構築し、さらにその中で地域に根ざした総合診療教育の構築と充実を図る必要がある。

また、この1年間に地域医療実習として診療所での実習や中核実習病院との連携を十分図り、学生がこれらの地域施設に一定期間、卒前臨床実習の一部として派遣されることも必要である。

また、現在卒前の臨床実習と卒後の初期臨床研修との間で到達目標が重複し、個々の実習研修の理念が極めて曖昧な状態となっている面がある。これらをきちんと検証し、整理する必要もある。こういった中で5、6年次の臨床実習に積極的に「地域基盤型医学教育」の教育理念を確立する。現在、国民の間に医療安全に対する関心が高まっている。

こういった中で系統的な医療安全教育に対する卒前教育の構築が必須である。モデル・コア・カリキュラムに記載されている地域医療安全に関する到達目標を具体化する臨床実習(クリニカルクラークシップ)の充実、シミュレーションを利用した技能教育、模擬患者(SP)を利用した患者への対応などの教育とそれに伴う指導医、教員が必要であり、そのためには、十分な国家予算が投入されるべきである(図8)。

 

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