【前回の記事を読む】『みんな死んじゃうから次の飛行機で行きたい』…搭乗を拒む娘を両親は無理矢理乗せた。すると、離陸して数時間で…
サイコ2――死の予言者
「羽牟さんはまさかその奇跡の少女が河原賽子だと思ってるんですか? その時少女の名前は報道されなかったんですか?」
「航空機事故の時は報道されていたと思うんだけど覚えていないんだ。でも河原賽子なんて妙ちくりんな名前ではなかったと思うけどね。賽の河原なんて縁起でもないからね。
以前興味があって警察の記録を調べようとしたんだけど、この事件に関しては何も残っていないんだ。全部ハムが握っているらしい。でもね、一つだけ名前を思い出したんだよ」
「?」
「TV番組に出た超能力研究者の名前さ。ずっと忘れていたんだが、ついこの前思い出した。彼女に会った時にね。『那花吉郎』珍しい名前だからね。間違いないと思う」
「那花……」
「鍬下君、面倒をかけて申し訳ないんだが、あの二人をそれとなく監視してくれないか。あの二人が出会ったのは何か偶然ではない気がしていてね。これから何か悪いことが起こりそうな気がしているんだ。刑事の勘と言ったら笑うだろうけど」
鍬下はすぐに返事をせず、しばらく考え込んでいた。