学校祭が近づいてくると皆と行事に向けて準備をする毎日を送っているのに、私は自分の衣装作りをうっかり忘れていました。私は母に「明後日までに私のワンピースを作っておいて! ごめんなさい!」と急なお願いをしてしまいました。母は適当な裁縫は嫌いで、睡眠時間を削ってワンピースを作ってくれました。

お願い事や用意しておいてほしいものは、いつも急なお願いになってしまいました。

学校での私の世話焼きは杏でした。「遠足が近づいてきたから、そろそろ、菓子を買ってね!」「遠足3日前だよ! お菓子を買ったの?」「遠足は明日だよ! 家に帰ったら、すぐにお菓子を買いに行ってよ!」と言われるのが毎回でした。

ジャージ登校の日は、私一人だけが制服登校をしたこともありました。皆は私を「さすがだな!」といちいち驚いたりしませんでした。皆は私を「天然ボケ」「伝説」「頭のネジが2本くらい抜けている」「頭に花が咲いている」と笑っていましたが、いじめられたことはありませんでした。

高校生までは自分を責めたりすることもなくサポートしてくれる人が家庭にも学校にもいたので私は何不自由ない生活を送っていました。

不注意

忘れ事の多い私にとっては色んな事柄が突然やってくるように感じます。

高校3年生の授業が終了して卒業式までの休みの期間に運転免許を取得するため、毎日のように教習所へ送迎してくれるバスで通っていました。

ある日、バスが私の家の前に1時間も早く停まりました。運転手さんに理由を聞くと、その日は免許証の取得のための試験日で試験会場まで行くため長距離移動になるから早く来たのだと言いました。

その日は奇跡的に朝の支度が終わっていて、すぐにバスに乗り込みました。しかし、その日に限って前の日に教習所に忘れ物をしていて、その中には試験に使う大切な書類が入っていることに気が付きました。

早朝から、わざわざ管理人さんに教習所まで来てもらい、カギを開けてもらい書類を取りに行きました。その間、試験を受けるためにバスに乗っている皆を待たせてしまう事態になり、申し訳ないやら恥ずかしいやらで、ほとほと自分が嫌になりました。