5 「1年待つ」ということ
2020東京オリンピック・パラリンピックは新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により1年延期となった。
コロナ禍でこの開催の可否についていろいろな意見があったが、この大会が様々な苦難に喘ぎながら開催したことは事実であり、成功裏に終わったかどうかは今後、歴史が証明することになるだろう。
しかし一番大変だったのはアスリートであることは論ずるまでもない。再度1年先を見据えトレーニングに励み、オリンピック出場権を獲得し、さらに世界を相手にメダリストになるための苦労は想像を絶することであろう。
日の丸を背負って活躍したアスリートにエールを送るとともに世界のスポーツ界に名を刻むことになったメダリストに対し、同じ日本人として大変誇りに思っている。
さて、47年ほど前のことになるが、私も一度大学受験を失敗し1年入学を待つ身となった。
当時通っていた東京のS予備校は浪人生のみが通う場所で、8月の真夏となれば、校舎はエアコンが効かず夏期講習には当時流行っていたバミューダパンツをはきTシャツ姿で汗だくとなり参加していた。
狭い校舎を移動しながら堅い椅子に腰かけ講義を受けたことを今でも鮮明に覚えている。今考えると環境的にはあまり恵まれてはいなかったかもしれない。
これを姉に話したところ「涼しい信州に学生村があるから行ってみたら」とアドバイスされ、乗鞍高原にある学生村を紹介してもらい、2週間ほど涼しい環境で勉強をすることにした。
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