言うことが何となく妙だなと感じたら、その違和感を封印してしまわず、アンテナを張り巡らすことが重要だ。じっくり観察しているうちに、相手の正体が見えてくることが多い。

変な違和感を覚えたならば、これまでの経験や知識から用心しなければならないと、本能があなたに危険信号を発しているのだ。

また、逆にあなたが第一印象で不穏な印象を与え、相手から関係を築くことを拒まれる可能性がある。それを自覚しなければならない。

全力でその要素を克服するのだ。少なくとも隠す努力はしよう。そのために、服装を整え、髪を床屋で切り、靴もしっかりしたものをはくのだ。

いわば、「普通」である。

普通のことを普通にやろう。いやそれができるよう努力しよう。

あ、こいつ空気読めないな。こんな違和感を相手に与えてしまうと、その時点で、友だちになれるかどうかではなく、関わってすらもらえない。これが現代社会の真実だ。

昔は、今では確実にハブられる人にも居場所はあった。たとえばある種の職業とか。また、地域社会の中にも、少し変わった人たちの居場所は残っていた。周りの人々も、変わった人間を受容できていた。

しかし、そんな人の居場所を残して許容する余裕は、今の社会になくなりつつある。

人員削減が進むなか、パレートの法則でいう下位2割は、非正規や派遣などの不安定な雇用に追いやられている。彼ら彼女らを、自分たちのグループの一員と認めてもいいよ、という余裕はなくなってしまったのだ。

昼間から公園にいる大人は、白い目で見られるだろう。子供に声をかけでもしたら、すぐに警察が呼ばれるだろう。

そういう話を聞くと、あなたはやり過ぎだと思うかもしれない。しかし、これまで弱者である子供が被害に遭ってきたという事実がある。今までは隠して表沙汰にしてこなかっただけで、昔も子供への性犯罪は多かった。被害が出る前の通報は、今や妥当なのだ。

犯罪者かも、と思われるのは誰だって辛い。

しかし「ちょっとおかしい人」というだけで、通報される時代が来たのだ。

ちょっとおかしい、というこの基準は非常に曖昧である。しかし、そんな印象だけで関わりを拒否できる、それが許される。現代社会はそうなった。

だから、もしあなたが人と関わるのが苦手なら、それを挽回するような何かを持たないと、常に疎外感を感じたまま生きることになるだろう。

これは常に心に留めておかなければならない、残酷な真実だ。所謂コミュ障でも、人が交流してくれるだけのスキルや才能を持たなければならない。

それが無理で、一人でいるのが嫌なら、「普通」を目指さなければならない。これを心に留めておいて欲しい。

次回更新は1月12日(月)、11時の予定です。

 

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