2 第2段階の生活動作(外部と関わる生活動作)

ここでは外出時の生活動作について確認するために、1カ月間の主な内容を書き出してみました。生活環境には個人差があり一概には決めにくいものですが、各自の生活動作について確認してみましょう。

日頃の状況を知って改善が必要なことを意識してみると過剰や不足にも気づく機会になるでしょう。何が起こるか分からない日常生活では日頃の心がけが、いざというときに役立つのです。

外出の頻度は、「毎日、週、月」単位で考えてみます。

外出の目的は、役所など公的な手続きなど必要事項の用事(役所、銀行、郵便局、その他)、買い物(個人商店、コンビニ、スーパーマーケット、デパート、その他)、医療関係(薬局、病院、マッサージなど)、仕事のための外出(常勤、フリー勤務、自営業、アルバイトなど)、その他(家族への協力、送り迎えなど)。

そして、移動手段(徒歩、自転車、自家用車、電車、バスなど)についても考えてみると、外出を必要とする生活動作は広い範囲で行われていることが分かります。

外出動作では、人によって動作内容やエネルギー消費量も異なりますのでからだの状態を意識して、相応しい配慮もしておかなければなりません。その日の状況変化もありますが、平均的な日常を考えます。

銀行や郵便局などの窓口が対面からコンピュータ処理へと、行くたびに変更されていることがストレスとなり、外出が減少し、便利屋さんを当てにする高齢者が増えています。独り暮らしの生活者は、核家族の子どもにも迷惑をかけたくないのであれば、自分のことは自分でできるようにしておくことが生涯を楽しむ生活動作の前に必要です。