⑤ 子どもたち自身はどう感じたのでしょう

私は、一日の終わりには学習日記を毎日書かせるようにしていました。この分数の割り算の日は他の教科での学習を取り上げた子は一人もおらず、全員がこの算数のことを書きました。それだけインパクトがあったのでしょう。この授業の喜びを次のように書いていました。

「これまでで、こんなに楽しかった算数を経験したことはなかった。みんなで考えをチョッピリでも出し合ってその考えをどんどん積み上げていく。そして最後にみんなの考えをまとめることができた。

一つの楽しみは、一人が間違えると『ここはこうするんだよ』とか『ここは違う』とかみんなで教えてあげることができる。別に間違えたってはずかしいことでも何でもないんだ。そういう点がまず楽しい。

もう一つは、難しい問題をやっているときはすごく苦しいけれど、難問を越えると“この問題は誰にも教わらずに自分たちだけでがんばって解けたんだ”という自信がわく。

そういう自信がつく楽しみがある。この二つの楽しみは、マンガやテレビを見たときの楽しみとは違って苦しいことを成し遂げた後の質の高い楽しみだと思う」

 

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