■戦略ポイント【より詳細にリスクを把握】

老化に伴う病気のリスクを知る

老化に伴う病気(加齢関連疾患)のリスクを知ることで、個人が将来、特定の病気にかかる可能性を把握できます。年齢が上がるにつれて、心臓病、糖尿病、がん、アルツハイマー病などの病気のリスクが高まります。

リスク評価を行うことで、これらの病気の予防や早期治療につながる情報を得ることができます。この評価によって、医師は患者に最適な予防策を提案できます。

例えば、食生活の改善、定期的な運動、禁煙などの生活習慣の変更や、必要に応じて薬物治療の開始を推奨されることがあります。このようにして、老化に伴う病気のリスクを管理し、健康で活動的な生活を維持するための支援が行われます。

リスク評価は、患者の健康状態、家族歴、生活習慣、そして遺伝的要因などの情報を基に行われます。例えば、高血圧や高コレステロールなどの健康指標、喫煙や運動不足などの生活習慣、そして心疾患やがんなどの病気になった家族の病歴がリスク評価に考慮されます。

一方、加齢関連疾患のリスク評価にも血液検査が重要な役割を果たします。糖尿病、心臓病などの生活習慣病は代表的な加齢関連疾患ですが、その背景にあるメタボリックシンドロームの診断も可能です。

そのほか、血液中の腫瘍マーカーは、がんの診断、治療効果のモニタリング、再発の早期発見に役立ちます。腫瘍マーカーとは、がん細胞に特徴的なタンパク質や、がんの存在によって体が反応してできる物質のことを言います。


[参考文献1] Longo S, Rizza S, Federici M. Microbiota-gut-brain axis: relationships among the vagus nerve, gut microbiota, obesity, and diabetes. Acta Diabetol 2023; 60: 1007-1017.

[参考文献2] Sato Y, Atarashi K, Plichta DR, et al. Novel bile acid biosynthetic pathways are enriched in the microbiome of centenarians. Nature 2021; 599: 458-464.

 

👉『寿命を延ばす投資術』連載記事一覧はこちら

【12/17(水)「注目の新連載」と「2025年話題作ピックアップ」がスタート】

20時配信|2025年話題作ピックアップ

『東京フェイクLove♡』

57歳主婦が踏み込んだ、都心のデザイナーズマンション302号室。待っていたのは24歳イケメンセラピスト――その出会いが日常を狂わせていく。

第1回記事 57歳で、ずっとレス夫婦だった。初めて予約したイケメンマッサージで、宣材写真の中から指名したのは、一番若くて…

 

21時配信|注目の新連載

『超能力探偵 河原賽子』

人生どん底の女性が出会ったのはタワマン最上階に住む自称“超能力探偵”河原賽子。 密室で“無数のナイフで壁に磔”にされた猟奇事件――賽子は「サイコキネシス殺人」と断言するが…。

第1回記事 「実力不足」と家庭教師をクビになった日、道で男とぶつかって眼鏡を破損。さらに顔に飛んできた紙には、信じられない悪口が…