「あら、でも俊雄さんはこの間も私を愛おしく抱いて下さいましたわ。沢村さんにもお見せしましたけど、全身にキスマークを残す程、優しくも激しく……。ふふ、迷惑をしているのは私と俊雄さんですわ」

「な、なんですって!?」

怒りが沸々と湧いてくる。

「あー、コホン。間に入って悪いが、悠希さんは一方的に恋焦がれているだけじゃないかな? だから全て良い方向に解釈している。そう思えるんだけど」

女性経験の豊富な長澤さんだけあって、説得力のある台詞を言ってくれた。

「俺もそう思う。亜紀ちゃんと彼は、硬い絆で結ばれているよ? この俺が入り込めないくらいに。この辺で身を引いたらどうかな。その方が悠希さんにとっても良いと思うよ」

いつもはチャラい南君も、悠希さんを説得するような言葉を言ってくれる。

「あら。お二人は沢村さんの味方なのでそう仰るんですわ。真実は私の中にありますの。俊雄さんと愛し合っているという事、それだけが事実ですわ」

自信満々に言う悠希さんを見て、異常なのでは?と思ってしまった。

「あのね、悠希さん。愛し合ってるって言うけど、俊雄さんもそう言ったの?」

「言わなくても、気持ちは通じますわ」

「ごめん、悠希さん。僕は亜紀を愛している。亜紀だけを。確かに君と関係を持ってしまって誤解をさせてしまったかもしれない。だけど、僕は亜紀が一番大切で誰よりも愛しているんだ」

次回更新は1月11日(日)、19時の予定です。

 

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