【前回の記事を読む】信じていた同僚が急に「亜紀だけ幸せにさせない」と豹変……その裏には“不倫しているがゆえの嫉妬”が隠されていた
不可解な恋 ~彼氏がお見合いをしました~
「俊雄さん、起きて。朝だよ」
「あれ? まだ早くない? 亜紀は今日休みじゃ……?」
「真由が出勤できなくなって、私が勤務する事になったの」
「真由さん、体調が悪いの?」
「そういう訳じゃないんだけど……また時間のある時にちゃんと話すね」
朝食をちゃちゃっと作り、俊雄さんと食事を済ます。
本当なら俊雄さんとゆっくりデートでもできたかもしれないのに、という不満はあったけど、長澤さんから朝一で連絡があったので仕方がない。
「ごめんね。今、職場がゴタゴタしてて……あ、もう行かなきゃ!」
「無理するなよ?」
「ありがと。せっかく有休取ってくれたのに、本当にごめんね」
「気にするなって。仕事は大事だ。僕は家でゆっくり過ごすよ」
俊雄さんを見送り、私はお店へと向かった。
真由はこれからどうするんだろう? 悠希さんの動きも気になるし。
悩み事はあるけれど、営業スマイルで何とか一日を乗り切った。長澤さんにバイトを増やす事にしたと伝えられ、『魔の一時間』が少しでも楽になると言われる。新しい人は明日から来るらしく、お店は何とかなる見通しが立った。今考えるのは、真由と悠希さんへの対応だ。
真由がお店をどうするのかも心配事ではあるけれど、私の事を良く思っていない事が分かったので、今後、どう出るか……懸念材料となった。長澤さんも、真由との付き合い方を悩んでいるようだ。
翌日、新しいバイトだと紹介されたのは、なんと南君だった。