第4節│理解可能なインプットと  クラッシェンのInput仮説理論

Input仮説の概要

アメリカの言語学者スティーブン・クラッシェン(Stephen Krashen)が提唱した「Input仮説(Input Hypothesis)」は、第二言語習得の理論として広く知られています。Input仮説では、学習者が言語を効果的に習得するためには、「理解可能なインプット(Comprehensible Input)」を多く受けることが必要だとされます。

特に、学習者の現在の理解力(i)よりも少し上のレベル(i+1)のインプットを受けることで、学習者は無理なく新しい言語項目を吸収し、徐々に理解力を高めることができると説明されています。

重要なポイントは、インプットは必ずしも文法的な説明を伴わなくてもよく、学習者が「意味を理解できること」に焦点を当てる点です。

この仮説は、学習者が自然に言語を獲得するプロセスを示し、特に日本のように英語が日常的に使われる環境にない状況において、いかに効果的なインプットを用意するかが、教育現場での大きな課題として取り上げられてきました。

クラッシェンは、インプットを増やし、学習者が「意味を理解しながら」言語に触れる環境を整えることが、言語習得を促進すると主張しています。

Natural Approachの理念と実践

クラッシェンのInput仮説を基に、テレル(Tracy Terrell)と共に開発されたのが「Natural Approach」です。このアプローチでは、学習者が言語を学ぶとき、母語を習得する過程と同じように自然な順序で進むべきだと考えます。すなわち、最初は言語を「理解する」段階(Silent Period)を重視し、その後、無理のない形で「言語を産出する(Output)」段階へと移行します。

 

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