3日目 歩きお遍路最大の難所(3月15日)

歩きお遍路3日目で、最初にして最大の遍路ころがしです。焼山寺山(標高938m)の8合目近くにある、四国霊場で2番目に高い12番札所焼山寺(しょうさんじ)、1霊場を一日かけて巡拝します。

12番札所摩廬山正寿院焼山寺は、昔から嶮しい坂道の難所を辿る「修行の霊場」で、弘法大師山岳修行霊場の一つです。遍路道は、必要以上に手を加えた様子はなく、自然の地形のまま細長く続いています。

安政時代(1854〜1860年)に建立された地蔵菩薩像、天明時代(1781〜1789年)の墓碑もありました。「今に残る1200年当時の姿を残す遍路道」は、決して大げさな表現ではないと感じます。21世紀の今、その方たちが歩いた遍路道を同じように歩き、過去と現在がつながっていることを実感するお遍路です。

山中を縫うように続く遍路道は、急峻な上りと下りの繰り返し。肩で息をして、わずか20mで立ち止まっては、両膝に手を突き過呼吸になりそうな息を整え、また歩きだす。これを何度も繰り返すのです。

遍路道の最高点(標高745m)に今日の中間地点、一本杉のお大師様とよばれている浄蓮庵(じょうれんあん)があります。階段の先に弘法大師が立っており「待っていてもらえた」そんな気持ちになります。

浄蓮庵 弘法大師像

後半の遍路道は、350mを下り、再び300m上ります。歩いている時間よりも息を整えている時間が長かったように思います。

焼山寺本堂前に立った時は本当に嬉しかった。少し落ち着いてから本堂及び太子堂で読経しました。太陽は西に傾きはじめ、日差しが横から差す誰もいない境内で、深呼吸をしながらしばし静寂の中に身をおきました。

午後3時過ぎ、深い山中の遍路道は、陽も差さなくなり薄暗い中を切り立った斜面沿いに細く消えていきます。果樹園の中を下った所に、今日の宿があります。やっとの思いで辿り着いた遍路宿。遍路宿の方は、焼山寺を越えた方は、「弘法大師に招かれた」のだと言っています。

このようなお話にじっくり耳を傾ける余裕もなく、明日の準備もできないまま、倒れ込むように布団に潜り込んでしまいました。さすが、四国お遍路最大の遍路ころがし、最大の難所です。

写真を拡大 お遍路データ

 

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