さて平塚市医師会刊行の文芸誌『孟宗』は今回で50号の節目となる。歴史を辿れば昭和41年8月に第1号が刊行され、巻頭言に当時の副会長は「会報とは別に特集号としての掲載を選択した」と述べられ、さらに原稿募集のご苦労も述懐されている。
編集後記には「表紙の『孟宗』は孟宗竹からヒントを得たもので、適当に解釈して下さい」と述べられていた。孟宗竹は中国江南地方の竹の一種で高さ10m周囲50cmに達するという(広辞苑)。
おそらくこの雑誌も年数を重ねて大きく成長してほしいとの期待があったのだろう。50年の歴史には会員それぞれの想いが随想、紀行、詩、趣味の中に詰まっている。大変貴重な会員の声である。
しかし半世紀を経ると時代とともに世の中も変化し、インターネットの普及で、情報がリアルタイムに手元に入ってくる。それとともに会員の考え方も変わってきた。
そのため医師会報も「読まれる会報」を目指し迅速かつわかり易い情報を会員に伝えることが必要になり、平成29年4月号から全面的に刷新された。
今後、文芸誌『孟宗』は医師会報の中の一つの「オアシス」になってほしいと願っている。そしてこれが新生孟宗の第二章の幕開けとなることであろう。
(平成29年10月)
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