【前回の記事を読む】【イタリアを歩こう!】1427年創建の聖堂、そして旧市街とローマ門へ。歴史と自然が体感できるイタリア歩き旅

3 大空と大地に挟まれて

 
上:モンテローシ付近の平原とフランチジェナ街道
下:ストリ旧市街
 
 

今回は、カンパニャーノ・ディ・ローマから山を下り、ローマの北にあるブラッチャーノ湖とヴィテルボの南にあるヴィーコ湖の間の平原を突っ切るコースである。周囲は大きく開けて遮る物がない中、大空と大地に挟まれながら進んでいくのは、爽快である。

このコース上にも、エトルリア以来の歴史を有する街がいくつも点在しているが、距離が長いため、効率的に見どころを訪れる必要がある。総じて平坦な道が多く、歩きやすいコースである。

モンテ・ジェラートの滝

カンパニャーノ・ディ・ローマを出発、1時間半ほど歩くと、モンテ・ジェラートの滝がある。この辺りはトレヤ渓谷州立自然公園として整備されており、紀元前1世紀の別荘遺跡、紀元8世紀の農業集落跡、最近まで活躍していた水車などが点在している。

火山性の土地から迸るトレヤ川の豊富な水は、周囲の森林と共に爽やかな空気を生み出し訪れる人を和ませてくれる。豊かな自然に恵まれたこの場所は、昔から様々な映画の撮影場所としても使われたそうだ。

モンテ・ジェラートの滝。周辺は手軽なハイキングコースとなっている。約10km北側には、ローマ時代から栄えていたネピという街がある。ミネラル分が豊富な発泡水の産地として有名。
厳寒の中を歩く人を見つめる牛。沿道には、牧場が広がっている。冬は、火山湖であるブラッチャーノ湖とヴィーコ湖の外輪山から吹き下ろす風が実に寒い。
牧場の馬