モンテローシ
8kmほど歩いたところでカッシア街道を横切り、モンテローシの街に到着する。今のモンテローシは長閑な街であるが、かつてはローマ教皇の勢力と神聖ローマ皇帝の勢力しばしば対峙した場所であった。
1155年、ローマに向かっていた神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世バルバロッサを怖れた教皇ハドリアヌス4世は、わざわざこのモンテローシの地まで迎えに来た。その約1世紀後、フリードリヒ1世バルバロッサの甥であるフリードリヒ2世はこの街に要塞を建設し、ローマ教皇インノケンティウス4世を牽制した。
時代は下り、19世紀にナポレオン軍がイタリアに侵攻した際にも、この地で血みどろの戦いが繰り広げられたそうである。
旧市街の入口には、街のシンボルとなっている聖ジュゼッペ教会があり、街を貫く道の反対側には、モンテローシ市役所がある。
街の近くには小さな火山性の湖、モンテローシ湖がある。ここには数多くの水生植物が生息し、多くの鳥が集まる。緑の草原と牧草地に囲まれたモンテローシ湖は、実に静かで美しい。
聖ジュゼッペ教会。教会はギリシャ十字型のプランで、大きな八角形のドームと2本の横長の鐘楼が特徴的。
モンテローシ市役所。市役所は、大きく堂々としており、フランチジェナ街道の看板が出迎えてくれる。
夕暮れ時のモンテローシ湖。都会の喧噪から離れた湖に夕日が静かに沈んでいく。