【前回の記事を読む】加害者と被害者は〝実は〟心の奥底にもっている同じ思いのエネルギーが引き合っている?!

第1部 正しい心の磨き方 ――理論編――

第2章 傷つきたくないという心が生み出す不都合

07 優劣を気にせず、結果に囚われない心を目指す

なぜ傷つきたくないのか、なぜ傷つくのか、それは心の奥底で優劣を気にしすぎるからであり、優れていたい、劣りたくない、笑われたくない、馬鹿にされたくない、上手くやりたい、思い通りにしたい、などの発想に囚われているのです。

心の中の何割かが、そうなるかもしれないという結果に怯えているわけです。結果に囚われずに楽しみながら最善を尽くせるようになることが本当のメンタルトレーニングですから、少しでもそうなれるように一歩ずつでも近づければいいのです。

この境地に近づけるほどに、体の動きを悪くする萎縮や緊張、焦りや力みなどは自然に少しずつなくなっていきます。そのうえ、これはいいクオリティのエネルギーを放ちながら行動も努力もできるわけで、善霊が寄ってきて気付く事も多くなり、いいインスピレーションを受け、いいゾーンに入る可能性も高まるのです。

08 被害者が心を強く成長させることが、いじめをなくす鍵となる

優劣に過敏になるのは人の目や評価を気にしすぎるということで、自分の思いに真っ直ぐ生きられない人や、自分のするべきことをいろんな意味でできない人ほど顕著に見受けられます。これが、いじめの加害者や被害者の心の奥底に潜む共通の大きな原因となるエネルギーなのです。

真っ直ぐ生きられる人は、回りくどくいじめなどに向かわずちゃんと意見を言いますし、するべきことをしている人は余計な干渉などをしている暇はありません。傷つける側はちゃんと生きていないからこそ、優れていないのではないかという不安を潜在的にもっていて、他人に干渉しすぎたり、自分より劣っていると思える人をつくりたがるのです。