それと同時に平等な職場環境、教育問題について共に考えて頂ければと願いたい。また、在勤時お世話になった職員も沢山いるので、学校名や町名等は避けることにした。今現在、非常勤講師や臨時講師として働いている皆様方を応援するとともに、身分差別に負けないよう情熱ある*正教員に早くなれるよう是非活躍して欲しい。心から成功を祈る。

Ⅰ 非常勤講師・臨時講師について

1 非常勤講師制度

学校の非常勤講師とは簡単に言えば授業のみのアルバイトで、この制度は学習塾にも多い。学校の場合、小・中・高校によって異なるが、私が勤務してた高校は時給2,800円(1998年度)であった。

この金額は民間企業では滅多にないほどの高額と思われるだろう。だが、月額に換算すると、週15時間の授業として2,800×15時間×4週=168,000円となる。しかも行事等による授業カットもあるため、平均月収は109,200円となり、【県の最低賃金】より少なくなる。

交通費の支給、年休、労災保険への加入も義務づけているそうだが、私が勤務した頃は交通費はその日限り(月額ではなくて日額)で、年休や労災保険に関しては聞いたこともなかった。この厳しい制度の中で通常1年契約である。以上のように非常勤講師は条件的に非常に厳しいことが分かる。〈一部1998年版 熊本県教職員組合発行臨採・非常勤ハンドブック参照〉


*正教員

正教員とは、各都道府県の教員採用試験に合格して採用された者をいう。県によっては本採ともいう。事務書類等に載っている役職名では教諭と書かれている。臨採は講師と書かれる。

この役職名、授業参観や研究授業等でよく各教室のドア上に案内用の名前が貼ってあるが、名前の上に役職名が書かれてあり、教諭○○、講師○○となっている。または○○教諭、○○講師ともなっている。いずれにせよ教諭と講師に分けるなんて、そもそもおかしいのではないかという問題も発生している。名前だけでいいのではと…。

 

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