十一月二十七日(金) 雨
徐(ソ)代表の休暇延期
当初本日出発を予定していた徐(ソ)韓国代表の休暇は、GB側の交通便(平壌までの乗用車)提供拒否で延期せざるを得なくなった。
やはり米国代表以外は認めないのが北のやり方なのだろうか。ジョーン代表はこのような差別(KEDOに国籍は関係ないはず)と簡単に約束を反故(ほご)にしてしまう政策に相当な憤りを覚えていた。
いったん合意してもそれが守られるかどうかわからない政府、国際的な外交慣例が全く通じない国との評価。
一番問題なのは、ここが戦争状態になった場合、我々を外交官に準じて無事に国外に脱出させてくれるかという点だ。ジョーン代表の見方は、悲観的だ。私が「米国海兵隊が救出に来てくれるだろう」と言うと、「それまでに我々が生きていられるかが問題だ」とのこと。私ももっと危機意識を持たなければならないと感じた。
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