第1章 人生の学び
人生の目的
旅行に行こうと決めたら、まずどこに行くのか目的地を決めて、宿の予約等を考えながら調べて行動します。人生の目的も同じです。
なんのあてもなくふらふらとしてその日その日を生きていくということは、行先を決めていない旅のようなものです。まず、目的(行先)を定めて、それからそこに向かうにはどうしたらいいのか計画を立てていくことが重要です。
吉田松陰さんの言葉にあるように、
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」、という言葉の夢の部分が目的に当てはまると思うのです。
人生の目的は夢という言葉にも置き換えられるのではないでしょうか。目的という言葉に落とし込むことによって、より具体的、現実的に叶えていけるのだと思います。
吉田松陰さんの言葉にもうひとつこころに残る言葉があります。
「一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う」。この言葉から、継続することの大切さを感じます。
一日一日積み上げていくことが、将来に繋がっていくのです。まさに継続は自分との約束と絆です。
自分との約束を守り抜き、自分との絆を育み深めていくのです。自分のことを信じ、行動実践した暁には自信がついてくるのです。努力は裏切りません。揺るぎのない礎となり、そこからまた見えてくる景色があるのです。
毎日、積み上げていくことの大切さ、自分との約束と絆は一生の財産です。継続とはそういうものなのではないのでしょうか。
ほんの小さなことからはじめていく、いきなり大きななにかに飛躍してしまうと、継続が困難になってきてしまいます。まずは目の前のほんのささいな小さなことからで良いのです。
人生の目的を決めること。自分の人生の決定は自分で下すこと。他人に委ねてはいけないのです。誰かの意見を聞いたり、参考にすることはいいことです。最終的に決定するのは自分自身なのです。