何度も寝がえり、眠れない。二時間が過ぎたが眠れない。喉が渇いたのでキッチンへ行ったら、香子も喉が渇いたのか美味しそうに水を飲んでいる。その姿が、何故かエロい。思わず、後ろから抱きしめた。

「もう嫌だ。君の背中を見るのは! 前を向いて!」と前を向かせた。

「嫌だ、嫌だ。香子が僕を見ないのは! 愛している。意地を張ってごめんな」と、抱きしめた。

「……私もごめんなさい。寂しかった」と抱きしめ返してきた。

息が出来ないほど、熱いキス。

「ベッドに行こう」

長い、愛撫。あんな事、そんな事たくさんの甘い夜だった。

 

朝、香子が起きづらそう。

「休みだし、ゆっくり起きなさい。身体が辛いだろう」と引き寄せた。

スッと寝息を立てて、僕の腕の中で、寝た。可愛い。

目を覚ましたら、香子は起きたようで、いない。

「おはよう。いい朝だ~。いい匂いだ」

香子をハグする。胸は柔らかくて、僕の手のひらにしっくりくる。はぁ~、気持ちいい。

「フレンチトーストにしたの。熱々ですよ」

「旨い。最高だ。コーヒーも美味しい」

香子が僕を見ている事が幸せだ。

寂しい週末を過ごすのかなと心配だった。良かった。

次回更新は10月14日(火)、22時の予定です。

 

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