人をあまり受け入れてはいけない心の中に入れてしまった私自身にも責任があることを知り、こんな苦しいこと、こんなことってあるんだ、と思った。
だけど、どれほどの人がこの思いを理解できるのだろうかと思った。世の中にわかる人があまりにも少ないことが、ものすごくさみしく、やるせない思いでいっぱいだった。ものすごく空虚だった。
この宗教には相談室という所があり、3人ぐらいの方と話した気がするが、本当に理解してくださったのはひとりの方だけだった。
中には、私が何を言っているのかわからないので、ただ聞くだけの人もいた。
ご理解していただいた方には、感謝だった。最後に「偉くなりなさい」と言われた。が、そのときはその意味がとても理解できなかった。
このときのことを通して、心の奥底で生まれて初めて言葉ではとても言い表せない思いをしたことは事実だった。すごく私の心もやすらぎました。よく理解してくださった。
確か、文学者の〇〇さんが好きでね!! とか、おっしゃっていた。私も自信を持って生きてゆこうと思った。
「世の中には、どんなみじめな生き方をしていても、すごく偉い人がいるんだ」と言っていた野田さんの言葉を思い出すのだった。
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