世界がもし、日本だけなら
仮定の話だが、もし世界が「日本」だけで構成されているとしたら、何と素晴らしい事だろうか。そうなれば、国家間の競争も、戦争も無く、何をやっても、他国に干渉される事はない。
そういう意味では、長崎の出島に限定されたオランダとの交易を唯一の例外とした、江戸時代が、それに近いかもしれない。
だが、グローバルの今の時代、それは幻想である。むしろ逆に、世界規模で群雄割拠、弱肉強食の世界だ。
2022年と2023年に顕在化した、ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの紛争が象徴的だ。「日本」だけが世界なら、縄文時代のままだろうと、江戸時代のままだろうと、何ら不都合は生じない。
日本国内だけの限られた競争に終始していたはずだ。領土紛争では、現状は、正しく、ゼロサム・ゲームと同様に、自分の得点は、相手の失点であり、その逆も又真なり、という訳だ。
幕末には、黒船等の外圧により、開国が強いられた。結果として、そうなる事は必然とも言えるが、不平等な条約を締結する事を余儀なくされた。
その事が彼らの目的だから、当然と言えば、当然の事だったが、「関税自主権」や「治外法権」等で日本にとって不利な条約となった。
その為、明治維新後、日本政府は、明治期のほぼ全てを通して、多くの人の努力によってその「改定」の為に時間を費やす事となった。
それを、「教訓」として同じ事を繰り返してはならない。私の個人的な見解で言えば、本来、日中韓が連携するのが本筋であるはずだが、実情は、それとは真逆の状態になっている。
その事で、一体誰を利しているのだろうか?
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