温暖化

「暑くてすいません」北海道の宿に着いたら、ご主人がしきりに、予想外の暑さに恐縮していた。もとより、暑さは、ご主人の責任ではない。

夏の時期、涼しさを求めて北海道に来る事は想像できる。期待に反したので、「ごめんなさい」という訳だ。私は、夏の冷房と、冬の暖房は長年していない。が、昨年の夏の暑さには閉口した。来夏は、何か工夫をしなければと考えている。

それにしても、人一人のライフサイクルの中で、これ程目に見えて気候が変動する事は、「異常」だろう。突き詰めて考えてみれば、「人間」の活動にこそ、その原因がある事は明白だ。

身の回りの、大量生産・大量消費だけ見ても、その原因は分かろう、というものだ。日本国内の農作物の被害だけでも甚大だ。今まで、適地だった所が、温暖化の為、生育に不向きな土地に代わり、期待した収量が上がらないのだ。

その影響は、大多数の農産物に及び、お米の適地も北上していると言われる。例えば、「トマト」でも、ひび割れが生じ、価格が下がっているという。

地球温暖化対策の2015年「パリ協定」では、2020年以降、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1・5℃に抑える努力をする。

21世紀後半に温室効果ガス排出を実質ゼロにする」事を、開発途上国を含めて削減が求められている。

このまま「悪化」した場合、我々の「環境」がどう変化するかを考えた時、このままで良い、という結論は無いであろう。人はどうあれ、他国はどうあれ、一人一人の問題として対策が必要だろう。