「学ぶことって、もっと面白いはずなのよ」
「シュウトくんたちの言っているのはさ」Keiさんが腕組みして、真剣な眼差しになる。
「そこに課題やチャンスがあれば、その工程を効率的に進められるよう、いままでは多くの人間が働いてきたよね。
でもこれからは、AIが進行管理の提案までしてくれる。仕事のオペレーションはAIに預けて、むしろ、いい発想ができるかどうか、そして、出てきたものを適切にジャッジできるかどうか……要するに、入口と出口が、人間のいちばん大切な仕事になるっていうこと?」
――まいったな。発想と意思決定は、組織が最も苦手な領域じゃないか。
*1 シンギュラリティ 人工知能が自律的に改良を繰り返し、人間を上回る知性が誕生するという仮説。人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルは、2045年にシンギュラリティに到達すると予測している
次回更新は10月8日(水)、11時の予定です。
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