俳句・短歌 詩 短編集 ことば 2025.08.31 視力を失った愛犬へ。もう君の瞳に私は映らない。それでも声と匂いで伝えたい「いつでもかわらず、君のそばにいること」 「Prelude プレリュード」 雨の匂い 庭先の金魚草たちが踊る 微かに響き合い 静寂の波の中で 音を織りなす それは 自然の前奏曲のようで 美しくその場を漂いながら消えてゆく ひとつ残らず
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[「バツ恋」人気御礼!武きき作品ピックアップ]』 【第25回】 武 さき,武 きき 「会いたかった、やり直したい」ホテルのロビーで夫と抱き合う女性は元カノだった。密着する女性の体越しに、夫と目が合い… 【前回記事を読む】「触らないで下さい!自分でやります」…僕がこぼしたから、と体に手を伸ばしてきた男。後日、弁償したいと訪ねてきて…三か月後、TI会当日、近藤さんのホテルで二時待ち合わせ。時間通り四組会員集合。「今日の会の予定はブティックで奥様達は好きな物を好きなだけお買い物をしてください。その間、男子会します。女子会が始まったら、男性陣は妻の下着コーナーへ。これから、その日は妻の為にお金を使いま…
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ[注目連載ピックアップ]』 【第19回】 松村 勝正 「独り身になってから、気が向いた時に空の人になっているわ」と香水の甘い香りを漂わせながら話す彼女 【前回の記事を読む】ジムで出会った同年配の女性。悪趣味と思いながらもサウナで体を観察してしまい…美代子は「私、駅から真っすぐ伸びている、けやき並木を歩くのが好きなんです。丁度今頃は落ち葉が歩道に一杯散らばっていて、その上をわざと踏みしめて歩き、落ち葉が砕ける音を聞くのが秋を感じます」「あら、詩的ね」「先日もジムが終わった後、昼過ぎに歩きながら、焼き魚の匂いに誘われて定食屋でお昼を食べました」「そ…