Ⅰ 「細くて長い形」を使う文化に貢献した二つの贈り物
エッツィの時代から約五三〇〇年経った現在、地球上には多くの民族が生存しているが、それぞれの民族が、それぞれの土地で、「細くて長い形」をしたものを使う技術を発展させ、各民族の特色ある「細くて長い形の文化」を育んでいった。
何故、人類は自然にある「細くて長い形」をしたものを使って、数多くの人類に役立つものを生み出すことができたのだろうか。その答えは、次に示す二つの贈り物が人類に与えられたためである。
①人間の手と脳―直立二足歩行からの贈り物
人類が直立二足歩行の道を選んだことにより、歩く時に手を補助的に使う必要がなくなり、両手が解放された。身体が一直線の姿勢をとることにより、重い大きな脳を首の上に乗せても、軽快に歩行できるようになった。人類のアイデンティティーと言ってもよい一直線の「細くて長い形」の姿勢が、人類に大きい脳と自由に動く両手をプレゼントしたのである。
②「細くて長い形」をした素材を生み出す自然からの贈り物
エッツィの最後に着ていた衣装からもわかるように、自然界には「細くて長い形」をしたものが多く存在する。それらを詳細に調べると「細くて長い形」をした素材を生み出す自然からの素晴らしい贈り物が存在することが判明する。自然界の巧妙なカラクリに驚くばかりである。この自然からの贈り物を感謝をこめて順番に学んでいこう。
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