【前回の記事を読む】ストレスの源への執着を無くそう! うつ病を未然に防ぐ鍵、「自分の本当の状態を認知するトレーニング」とは?
2.もしあの世がないとしたら、自殺についてどのように考えるか
2.2 一例としてマインドフルネス
津村:そうです。そして、マインドフルネスを実践することで、ストレスや不安を軽減したり、集中力を高めたりすることができます。日常生活の中で、忙しいときやイライラしたときに特に役立ちます。
学生:マインドフルネスを実践するにはどうしたらいいんでしょうか?
津村:マインドフルネスを実践する方法はいくつかあります。瞑想や呼吸法を行うこともその一つです。瞑想では、静かな場所で座り、呼吸に意識を向けて深呼吸をすることで、心を落ち着かせます。
学生:難しそうですね。
津村:初めはそう感じるかもしれませんが、継続することで慣れてきます。他にも、日常生活の中で意識的に行動することもマインドフルネスの一環です。例えば、食事をするときに食べ物の味や香りに注意を払ったり、歩くときに足の動きや地面との接触を感じたりすることもマインドフルネスです。
学生:瞑想や日常生活の中での意識的な行動がマインドフルネスの一部なのですね。
津村:そうです。そして、マインドフルネスは継続して実践することが大切です。毎日少しずつ練習してみてください。すると、日常生活でのストレスや不安を軽減し、心の平穏を得ることができるでしょう。
学生:やってみます。
津村:マインドフルネスを行う際に、自身の中で生まれる本能や社会的本能を感じて理解することは非常に貴重です。これまで無意識で制御できなかったものを、マインドフルネスにより制御することが可能となり、本能や社会的本能からの副作用を抑えることが期待されます。
学生:自律神経訓練法を以前、友人から教えてもらったことがありますが、それに近い感覚でしょうか?
津村:いろいろな流派があり、まとめることはできませんが、多くの流派は、本来なら自身で制御できない自律神経などを訓練により制御し、それにより調和のとれた生活を過ごすことを目指しています。