【前回記事を読む】「卵は食べ物である」――果たして本当にそうなのだろうか。それを考え直すきっかけを与えてくれたのは
Ⅰ 1メートルの真ん中はどこですか
卵は食べ物ですか
キツネが卵を食べる映像を見た瞬間、私には二つの重要なヒントが浮かびました。
一つ目は、当たり前だと思っていたことが、実はその本質が違うかもしれないということです。だからこそ、もっと深く追求し、多角的な視点で物事を見る必要があるのではないかと感じました。
卵に関しては、ヒヨコが生まれることを見せれば本質を理解してもらいやすいかもしれませんが、複雑な人間関係や環境問題などの場合は、さまざまな角度からの議論が必要です。
二つ目は、本来の用途以外にも、多くの可能性があるかもしれないということです。 固定観念にとらわれない発展的な思考を持つことで、多くの発見や新しい発明が生まれる可能性があると気づきました。
たとえば、植物は二酸化炭素を吸収し酸素を放出して環境を浄化しますが、植物の用途はそれだけではありません。家具の材料、薬、染料、紙など、植物は多様な形で人間に役立っています。花も観賞するだけでなく、料理や香水の原料としても使われています。
技術の面では、アップル社がiPhoneを発売したことでスマートフォン市場が変革されました。スマートフォンは、私たちの生活と仕事のあり方を劇的に変え、情報をいつでもどこでも手に入れられる時代を切り開きました。
創造とは何か。それは、ある物の元々の用途という固定観念を超えて、新しい視点から見直し、新しい用途を発見することだと言えるでしょう。
それでも、あなたは「卵は食べ物ですか?」と尋ねられて、「はい」と答えますか?