・犬猫は、人間より肌が弱い

ペットアロマでは人間と同じように、動物の皮膚に直接塗って使うことがあります(塗布)。

人間の皮膚は体の最も外側にあり、最後の砦のようなものなので強くできています。しかし犬猫はしっかり毛が生えているので、その下の皮膚は弱くて薄くてデリケートです。

肌に触れるものに悪いものが混じっていたら影響を強く受けてしまうので、人間より気をつけなくてはなりません。

・犬猫は、人間より嗅覚が鋭い

実際に犬猫にアロマケアをしていると、嗅覚が鋭いと改めて感じることが多いです。雑貨扱いのオイルの匂いを感じると逃げてしまう犬でも、高品質なオイルをディフューズすると、その下で寝ていたりします。

犬猫は人間よりどれくらい嗅覚が鋭いかというのは諸説ありますが、犬の場合は100万倍とも何億倍ともいわれます。強い弱いというだけでなく、嗅ぎ分ける力があるようです。

私たちが汗臭いと感じるだけの匂いでも、これはお父さんのシャツ、これはお兄ちゃんのTシャツ、というように嗅ぎ分けています。

つまり、エッセンシャルオイルの中に入っているいろいろな成分を嗅ぎ分けたり、天然ではないものが混ぜてある粗悪なものだったりすると、それも嗅ぎ分けられるのでしょう。

ただ、高品質なオイルでも、人間と同じように香りの好き嫌いはありますし、体調によっては「今、その香りは好きじゃない」ということもあります。

また、嗅覚が鋭いからこそ、コミュニケーションツールにもなるともいえます。たとえばお母さん(飼い主)がラベンダーのエッセンシャルオイルが好きで、いつも使っていると、犬にとってそれが〝お母さんの香り〟になります。

次回更新は8月21日(木)、20時の予定です。

 

👉『ペットアロマホームケア』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま…

【注目記事】壊滅的な被害が予想される東京直下型地震。関東大震災以降100年近く、都内では震度6弱以上の地震は発生していないが...