「いや、そこまではいいです……」

と思うだろうが、ここで一歩踏み込んで、「高い目標」を決めて欲しい。

この程度で良い、ではなく「この未来を目指す!」という決意が欲しいのだ。最初の目標が高ければ高いほど、あなたの進みも早くなるはずだ。

なぜなら、高い目標を達成するためのセオリー(確立された方法)を行わないと、最低水準の成果すら得られないからだ。これは有名な「1位じゃなくて、2位じゃダメなんですか」という話に通じている。

確かに2位を目指せば、1位を目指しているときよりも経費はぐんと下がる。辛い作業は減る。しかしこれには反論があった。世の中「1位を目指さなければ、2位すら取れない」のである。

筋トレにおいても同じだ。高い目標を定めなければ、低い目標すら叶わないのである。だから、最初から低い目標はお勧めできない。筋トレにおいてなら、「腹筋がちょっと割れれば充分」程度の目標では、まず満足できる成果を得られない。

ここで伝えたいのは、理想を高く持て、ということだが、突き詰めれば「もっと自分に正直になろう」――――これだ。「建前ではなく、本音と向き合おう」ということだ。

筋肉を付けたい。それそのものが、トレーニングを始めたあなたの動機ではないだろう。

正直に本心に向き合おう。筋肉をつけて、スタイルをよくしたい。見た目を変えて、人に気づかれたい。羨ましがられたい。痩せたね、って言われたい。凄いね、って言われたい。モテたい。だから筋トレを何が何でも頑張って、現状を変えたい。