第一章 副腎疲労とは何か
【ケース① 軽度の副腎疲労】
朝だるくて起きられず学校を休みがちになってしまったA子さん
小学生の時、A子さんは毎日登校していました。ところが、中学1年の2学期頃から少しずつ朝だるくて起きるのが難しくなり、時々遅刻するようになりました。3学期になり、朝起きられない頻度が高くなったため、総合病院の小児科を受診します。そこで起立性調節障害(OD)の診断が下り、生活習慣の指導を受け投薬治療も始めました。
しかし、治療が始まって3~4ヵ月経過しても症状が全く改善せず、投薬は中止となりました。その後も起きられない状態が続いたため、私の勤務先の外来診療を受診しました。
A子さんは、小児科で一通り検査を受けてみたものの何も異常がなく、朝起きられない原因となるような疾患もありませんでした。そこで私は「副腎疲労」の可能性を探りました。
「副腎疲労」はストレスが要因となって発症します。ストレスの量が多過ぎるため、ストレスに見合う量の「副腎ホルモン(コルチゾール)」が作れなくなることで起こります。症状はさまざまですが、例えばA子さんのように朝起きられなくなることもあります。
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